メジャーメーカーである資生堂が温熱ロッド式パーマ(デジタルパーマ)市場に参入してきた事は美容室側にとっても大変歓迎出来る出来事でした。メジャーメーカーの参入は一般ユーザーの安心感をサポートするからです。普通新しい技術はマイナーメーカーがある程度下地を作ったところでメジャーメーカー参入と言うのが一般的でした。資生堂早期参入の背景にはジェニックとの合併吸収があります、システムキュールの発売直前あたりに合併騒動があったのではと思います。
メジャーメーカー参入の特徴は安全性だと推測されます、危うきに近寄らずと言った感じでしょうか。そう言った背景の為にメーカー側でも安全性には多少の注意を払っているようです、例えば導入の際にメーカー講習必須、薬剤の指定などが上げられます、これはディラーによってまちまちなのですが、資生堂の影響を大きく受けているディラーでは必須のようです。
私個人としては必要性を感じませんが、メジャーメーカーとしての責任、配慮としては至極当然の様な気がします。netで検索してみるととんでもない使い方している所もみうけられますから。
資生堂システムキュールは他社製のデジタルパーマ機器と大きく変わっている訳ではありません。前述したように安全性を配慮したシステムでの提供であり、その行程に若干特徴が有ります、一番大きな特徴はロッド加温終了後のロッドアウトと、粘性を持たせた2剤です。粘性のある2剤はロッドを巻いた状態では浸透が遅くなります、必然的にロッドアウトでの2剤塗布となります。
ロッドアウトでの2剤塗布はパーマの掛かりが悪くなります、それをフォローするためでしょうかロッドのラインアップも他社より細めになっている様です。個人の意見では2剤の塗布方法によるウェーブダウンをロッドでフォローするのはあまり良くないと思います。どうしてこの様な課程を選択したのかはメジャーメーカーとしての安全性への配慮がからんでくるのではないかと推測します。
私の知り合いに資生堂の講師をしている方がいまして、その方は資生堂の商品開発にも関わった事がある方なのですが、その方の話では資生堂と言うメーカーはとても慎重なメーカーである、だから安心して使えるのです。との事でした、察するにロッド加温直後の2剤塗布が危険だと判断したのでは無いでしょうか、勿論他社のデジタルパーマ課程マニュアルでは加温直後のクーリングは必須となっています。
しっかりクーリングされたロッドに対しての2剤塗布は危険性はありません、しかし美容師全体の数%の人がそれを守らなかったらどうなるでしょうか?以前九州でクーリング不足によるロッドの爆発が起こっています。とても急いでいると言った状況は美容室では良くある事です。マニュアルを守らなかった結果が小事ならまだしも、大事になる可能性が大きいですから、メーカー側としても加温後の2剤塗布には慎重に慎重を重ねる事は当然であり、必須であると言えます
この様な背景からシステムキュールの独特の課程が生まれてきたのではないかと推測されます、資生堂システムキュールは安全性に配慮したシステムでの温熱系ロッドパーマだと思います…あくまで推測ですが… デジタルパーマの情報が無い美容室がデジタルパーマ導入の際、安全性に配慮するのであればシステムキュールは最右翼かもしれませんね
メーカーの安全性への配慮はやりすぎ位が丁度良く、資生堂のこの様な姿勢は他メーカーも是非見習って欲しいものです。もしデジタルパーマは危険と言った噂が巷に流れたらどうなるでしょう?この様な噂は誇張され広がって行きますから最悪デジタルパーマ自体が禁止になる可能性も秘めています。デジタルパーマの行程がパーマとして認可されるか自体曖昧な物を含んでいることも事実として知っておく事も大切だと思います
2年位前でしょうか、デジタルパーマの事が気になって、取引のあるメーカーさんに聞いてみました、デジタルパーマってどうなの?そのメーカーさん曰く「あまり良い噂聞かないね、失敗すると怖いよ、導入当初はかなりミスるらしいよ、止めといた方が良いよ」
エ〜そうなんだぁ…面白そうなんだけどな…その言葉を信じて、導入に二の足を踏んでいました。ところが知り合いの美容師さんに聞いてみるとコレがナカナカ良いとのこと、その美容師さんにも強く勧められてデジタルパーマ導入決意しました。
結果は…大正解、こんなパーマがあったなんて、目から鱗が落ちまくり…結局人の噂なんていい加減なモンなんだなぁと実感、何事も自分で試してみないと分からないモンです…
デジタルパーマ(形状記憶パーマ、デジパー)とはパイモア社のホットロッド(温熱系ロッド)を使ったパーマの事を意味します(登録商標)。ホットロッドの温度管理をデジタルで正確に制御することからこのネーミングになった様です。
元々は韓国で流行ったホットロッド系パーマですが日本ではパイモア社が先鞭を切った事からデジタルパーマと言う名称がホットロッド系パーマの一般的名称となり1人歩きしたような感があります。
一言で言えばパーマを巻くロッドが熱くなるものがデジタルパーマです、結局は道具なのですネ。ちなみに資生堂はシステムキュール、サニープレイスはマイクロパーマ、エルコスはユーティリティパーマシステム、大広は機械のみ、機械名オーディス。
形状記憶パーマと呼ばれる様に、通常のパーマとは逆に濡れている時よりも乾いている時の方がウェーブが出ます。また、通常のパーマよりも格段にパーマの持ちが良いです。
と言ったパーマの悩みが有る方ならば一度デジタルパーマを試して下さいきちんと施術されたデジタルパーマは今までのパーマ観を全て覆すほどの感動が有ります。
デジタルパーマはホットロッドを使用するため、巻いたところがとても熱くなります、根本近くまで巻き込んだ状態では頭皮が熱さに耐えられません。故にショートヘアのパーマをデジタルパーマで掛けるのは非常に困難です。
ただし、デジタルパーマ機器を通常パーマのブースター的な使い方でライトに加熱するテクニックも存在します、この方法であればショートのパーマも可能ですが、デジタルパーマ本来の良さもそれほど発揮出来ません、デジタルパーマと通常パーマの中間的なテクニックです。
デジタルパーマが理想的であるキーワード、クリープ期について説明します。
クリープ期とは、パーマ1液後SS結合のズレを終了したときからその分子間のズレを安定させてる時間を設けた時をクリープ期と定めてます。 還元終了後、分子再配列が起きるのですが、共有結合以外の2次的結合が起き、ウェーブの持ちを最大限に持っていくには1剤の還元剤を速やかに除去しチオール基の活性をプレーンリンスやアルカリ土類金属塩などで封鎖し穏やかに約30分以上放置しなければ、この2次的な分子再配列ズレをコントロールできない。 髪のプレートを穏やかに時間をかけて安定強化させる形状記憶パーマとは理論上理想的なパーマ を作る作業工程だということです。
参考文献:collection